町内会役員選出。一番嫌われる役職に就いたのは誰だ?

私は一介の営業マンである。

この間、町内会の集まりがあった。

私の住む町内会は、数的にはだいたい100世帯。
班は8班に分けられており、各班から班長、役員を順番で出す流れとなっている。

来年が「町内会発足10周年」というのだから、そんなには古い町内ではない・・・
バブルが崩壊してからできた町なので、小市民が多い。
(大金持ちが居れば、こんな駅から遠くアクセスの悪い町にはきっと住まないだろう。)


さてさて話は戻り町内会での出来事だ。

来年度の役員を選出しなければならない時期となり、その話がメインだった・・・

会長と副会長は既に続投が決まっており、その他の役員ポストを決めなければならなかった。

毎年揉めるのが「体育部長」だ。
このポストだけは毎年誰もなり手がなく、前々年などは最後は「あみだくじ」で決めたという・・・

この体育部長の何が大変なのか?

まずは時間の拘束だろう。
市民体育祭は10月に行われるのだが、開催されるまでに打合せ・準備等で夏頃から拘束されるとのこと。
集まりがあればあるで、飲み会が付きまとう・・・

次に町内をまとめるという作業だろう・・・
「○○さんはリレー」「××さんはムカデ競争」「△△さんは綱引き」など、50名近い選手をかり集めなくてはならない。
集めたら集めたらで、「私はあの競技が良かったのに・・・」とか「弁当がおいしくなかった」とか「準備が効率悪い」など、陰口を叩かれる役目になる。
「そんなに文句があるなら自分でやれ」と言ってやりたいが、そういうのに限って「うち忙しくって」という流れなのだ・・・

「町内会発足10年」というのも良くない。
中途半端なのだ・・・
昔から住んでいる町とは違い、同じ町内なのに誰が住んでいるのか?わからない状況なのだ・・・

まっ、とにかく大変なポジションらしい。

会議は進み、いよいよ役職決めの時間となった・・・

楽そうな役職から決まっていく。
「さわやか委員」「書記」「会計」「会計補佐」・・・

心の中で「やはり体育部長はやってくれる人はいないんだな・・」と思っていたところ、司会進行役の会長から「それじゃ、残る体育部長を決めたいと思います。」という言葉が場内に響き渡った・・・

会場は「しーん」としている・・・

「うちは出来ないなぁー」とか「それだけは勘弁して下さい」とか・・・


会場を見渡すと、皆下を向いている。


どこからか「☆☆さんはっ?」(☆☆さんは俺の名前・・・)なんて言う奴がいた。
俺は心の中で「お前、おれの名前出すんじゃねえー」といっていた・・・

会長が「☆☆さんどうですか?」なんていう言葉を掛けてくる・・・

しかしながら、周りを見渡すと奥さん方連中ばかりなのだ・・・

考えてみれば、旦那が来ていない理由はあった。
サービス業の連中が多いため休みの日に出て来れなかったり、遠く単身赴任で正月盆くらいしか戻ってこない家庭ばかりなのに気づかされた。

その流れで、唯一サラリーマン仲間で隣に座っていた△△さんを道連れに「△△さん、ここは俺とやるしかないでしょう」と言ってしまい、大役を任されることになってしまったのだ・・・

まぁー大変な役目ですが、1回きりなので自分なりにやってみることにしました・・・

中には理不尽で、きっと頭にくる出来事もあることでしょう。

そんなときには、この場を借りて気持ちをぶちまけたいと思っております。(ハイ)

こんな馬鹿な俺を皆さん、応援してやってください。


追伸:そのほかにも、「会計」や夏休み町内フェステバルでは焼き鳥を焼くことに決まった私なのだ。